京都市伏見区より、「Pixel 8の左上に黒い丸い液晶漏れが出てしまった」とご相談いただきました。
落下による衝撃で発生したとのことで、黒いシミのように見えるこの症状は、Pixelシリーズに採用されているOLED(有機EL)特有の故障です。
最初は小さなシミでも、内部の発光素子が破損しているため、時間とともに徐々に広がり、最終的には画面全体が見えにくくなることがあります。
今回のお客様の端末も、黒い液晶漏れが広がり始めており、早急な画面交換が必要な状態でしたが、パネル交換により無事に正常な表示を取り戻すことができました。
本記事では、Pixel 8で液晶漏れが発生するメカニズム、放置することで起こり得るトラブル、そして修理を行う際に知っておくべきポイントを、専門的な視点で分かりやすく解説します。

Pixel 8で液晶漏れが起こる原因とは?
Pixel 8は高画質かつ滑らかな表示を可能にする有機EL(OLED)ディスプレイを採用していますが、この構造は衝撃に弱く、破損すると黒いシミや線が広がりやすい特性があります。
OLED(有機EL)特有の「黒シミ」現象は内部の素子が破損している証拠
有機ELパネルは、ガラス面が割れていなくても内部の発光素子が破損すると、黒や緑のシミとなって表示に現れます。
これは画面内部の素子が焼け落ち、光を発することができなくなった状態です。
今回のPixel 8も、左上に黒丸の液晶漏れが出ており、放置すれば確実に範囲が拡大する症状でした。
この内部破損は自然回復しないため、画面交換以外の改善方法はありません。
衝撃が弱くても内部破損が起きるPixelシリーズの特徴
Pixelシリーズは薄型でフレームのしなりが起きやすく、軽度の落下でも内部パネルが破損することがあります。
特にPixel 8は前モデルより軽量化されていますが、その構造上、局所的な衝撃でOLEDが傷みやすい傾向があります。
見た目に大きな割れがなくても液晶漏れだけ発生するケースが多いため、黒シミを見つけた段階で早めの修理をおすすめします。
液晶漏れを放置するとどうなる?悪化のスピードは想像以上
「小さなシミだから大丈夫」と思われがちですが、OLEDの液晶漏れは時間とともに必ず悪化していきます。
実際、当店でも数日で画面の半分が見えなくなるケースが多々あります。
黒シミが広がり、最終的に画面全体が不点灯に
液晶漏れは破損している素子が周囲へ影響し、黒い領域が徐々に広がっていきます。
悪化すると画面の上半分が見えない、タッチが効かない、縦線が入るなどの重症化が発生します。
最終的には画面が完全に映らなくなるため、Pixel 8では特に早期の対応が必要です。
タッチセンサー不良や誤操作(ゴーストタッチ)が起きる危険性
有機ELパネルはガラス面にタッチセンサーが組み込まれており、液晶漏れが進行するとタッチ誤作動が発生しやすくなります。
勝手にアプリが開く、設定が変わる、パスコードが連続で押されロックされるなど、実害を伴うトラブルも少なくありません。
データにも影響するため、早めの修理が安全です。
当店がPixel 8の画面修理で選ばれる理由
Pixelシリーズは内部構造が複雑で、修理対応ができる店舗が限られています。
当店では専門スタッフによる高品質パネル交換により、安全かつ確実な修理を提供しています。
高品質有機ELパネルを使用し、発色・輝度・タッチ感度を維持
Pixel 8はディスプレイ品質が非常に高いため、安価な粗悪パネルを使うと色味が変わる、明るさ不足、タッチ遅延などの不具合が出やすくなります。
当店では品質基準を満たしたパネルのみ採用し、交換後も違和感なくご利用いただけるよう徹底しています。
データそのまま即日修理に対応
Pixel修理は本体交換が基本となるため、データが消えてしまうケースが多いのですが、当店では部品交換による修理のためデータそのままでお返しできます。
今回のお客様も、画面交換だけで元の状態に戻り、そのまま使用できるようになりました。







