京都府城陽市より「Surface Laptop3が急に起動しなくなった」とのことで、お客様がご来店されました。
電源ボタンを押してもランプは点かず、充電器を接続しても反応がない状態。
データのバックアップも取れていないため、特に内部データの消失を心配されていました。
診断の結果、原因は基板の不良による起動障害。
今回はお預かり修理にて対応し、データを保持したまま無事に起動復旧できました。

Surface Laptop3の起動不良で多い原因とは?
Surfaceシリーズの中でもLaptop3はスリム設計で人気の高いモデルですが、内部構造が非常に緻密で、熱や静電気の影響で基板が損傷するケースが少なくありません。
基板(マザーボード)故障による電源障害
Surfaceの基板にはCPU・GPU・メモリなど主要なパーツが一体化しており、ここに不具合が生じると電源が入らなくなることがあります。
特に、電圧の異常や静電気、経年劣化によるハンダクラック(微細な亀裂)などが原因で、基板の一部がショートし、通電できなくなるケースが多いです。
修理には顕微鏡下での半田補修や、回路テストを行う専門技術が必要となります。
内部バッテリー・電源周りの異常
バッテリーが完全放電していたり、充電ICが故障している場合も起動不良を引き起こします。
純正以外の充電器を使用していると、出力の違いから電源回路に負担がかかり、最終的に基板が破損することもあります。
今回のSurface Laptop3も、内部テストの結果、電圧が正常に供給されておらず、基板上の電源チップが故障していることが判明しました。
データを残したままの修理対応が可能
Surfaceシリーズは修理難易度が非常に高く、メーカー修理では多くの場合「本体交換」となります。
しかし、それでは内部データはすべて初期化されてしまいます。当店では基板修理を行うため、データをそのまま保持して修理することができます。
メーカーではデータが消えるケースが多い
Microsoft公式修理に依頼すると、基本的には基板を含む本体の交換対応となり、データは復元されません。
特に業務用データや学校関係の資料を保存している方にとって、データ消失は大きな損失となります。
当店では、基板修理によりシステムそのものを再起動させるため、写真・書類・アプリ設定などすべて残したまま復旧が可能です。
復旧率を高めるための検査工程
修理前には電源ラインの電圧測定、ショートチェック、チップの通電テストなどを行います。
問題箇所を特定した上で、必要な部品のみを交換または補修。
修理後はOSの起動確認だけでなく、バッテリーの充電状態・放電テスト・各ポート動作確認まで丁寧に行います。
その結果、今回のSurface Laptop3はデータも完全に保持されたまま起動が確認できました。
Surfaceの起動不良を防ぐためのポイント
Surfaceシリーズは性能が高い反面、放熱構造がタイトなため、日常の使い方次第で基板の寿命が大きく変わります。
ここでは、修理スタッフが実際の修理経験から伝える再発防止のコツを紹介します。
定期的な内部クリーニング
ホコリや汚れが内部に溜まると、冷却効率が落ちて発熱しやすくなります。
高温状態が続くと、基板や電源チップが損傷しやすくなります。
半年〜1年に一度は、専門店で内部の清掃を依頼するのがおすすめです。
長時間の充電放置や非純正アダプタに注意
常に電源ケーブルを挿しっぱなしにしておくと、電源ICへの負担が蓄積されます。
また、安価な非純正アダプタは電圧が不安定なものが多く、内部パーツの破損原因となるため注意が必要です。
Surface純正の充電器を使用し、充電完了後は一度ケーブルを外しておくことで長持ちします。
京都府城陽市や宇治市・京田辺市などの周辺地域でも、Surface Laptopシリーズの修理依頼が増えています。
メーカーで対応不可と言われた場合でも、当店では基板修理による復旧・データ保持修理が可能です。
電源が入らない、画面が真っ暗、動作が不安定など、どんな症状でもまずはご相談ください。
経験豊富なスタッフが丁寧に診断し、最適な修理方法をご提案いたします。







