2025年4月、AppleはiPhoneおよびiPad向けにiOS 18.4.1 / iPadOS 18.4.1をリリースしました。
今回のアップデートでは、CarPlayの接続不具合修正や深刻なセキュリティ脆弱性の修正が含まれており、「更新すべきかどうか」迷っている方も多いのではないでしょうか。
本記事では、iOS 18.4.1の主な変更点と、iOSアップデート時に稀に発生する「リンゴループ」などの不具合リスクにも触れながら、「今アップデートするべきか?」の判断基準をわかりやすく解説いたします。
Apple:iOS 18のアップデートについて
iOS 18.4.1の主な修正点と対応機種
■ 今回のアップデート対象機種
iOS 18.4.1の対象となるのは、以下のiPhone・iPadシリーズです。
• iPhone XS 以降のモデル
• iPad Pro(13インチ / 12.9インチ第3世代以降 / 11インチ第1世代以降)
• iPad Air(第3世代以降)
• iPad(第7世代以降)
• iPad mini(第5世代以降)
上記の端末を利用している方は、システム設定よりアップデートが可能です。
■ 修正内容の概要
今回のバージョン18.4.1は「重要なバグ修正およびセキュリティ対策」がメインで、以下の問題に対処しています。
① CarPlayのワイヤレス接続不具合
一部の車両で「CarPlayがまれに接続できない」という問題が報告されており、このバグが解消されました。
車での通勤・通学中にiPhoneをナビや音楽再生に使っている方にとっては、重要な修正です。
② 深刻なセキュリティ脆弱性の修正
• CVE-2025-31200
悪意あるメディアファイルの音声ストリームを処理する際、任意コードが実行される可能性がある問題を修正。
• CVE-2025-31201
悪意ある攻撃者がポインタ認証(PAC)を回避し、読み書き権限を取得する可能性のある脆弱性を修正。
これらの脆弱性は、放置しておくとサイバー攻撃や個人情報の流出に繋がるリスクがあります。
そのため、特にセキュリティ重視の方にとっては、早急なアップデートが推奨されます。
iOSアップデートで起こりうる「リンゴループ」とは?事前対策も重要
■ リンゴループとは
iOSアップデートの際に一部の端末で発生する可能性があるのが、「リンゴループ」という現象です。
これは、Appleのロゴマーク(リンゴマーク)が画面に表示されたまま、起動が繰り返されてiPhoneが立ち上がらなくなる現象を指します。
この不具合は、以下のような原因で発生します。
・アップデート中の通信切断やバッテリー切れ
・ストレージ容量の不足
・ バックアップやデータに不整合がある
・ソフトウェア内部エラー
・ハードウェアの故障
■ リンゴループの事例と対処法
当店にも「iOSのアップデート後にiPhoneが起動しなくなった」「バックアップしていなかったので大事なデータが心配」という相談が頻繁に寄せられます。
アップデート前のバックアップは非常に重要です。
iCloudまたはPCでのバックアップを取ってからアップデートすることで、不測の事態に備えることができます。
iOSアップデートの「するべきか・待つべきか」判断ポイント
■ アップデート推奨のケース
以下に当てはまる場合は、iOS 18.4.1へのアップデートを早めに行うことをおすすめします。
・CarPlayを日常的に利用している
・セキュリティを強化したい(特に個人情報・金融アプリ使用者)
・システムの安定性を重視している
セキュリティパッチは、脆弱性が公表されてから悪用されるまでのタイムラグが短くなってきています。
そのため、対応が遅れるほどリスクが高まります。
■ アップデートを一時的に控えるべきケース
ただし、以下のような方は、数日〜1週間ほど様子を見るのも一つの方法です。
・古い端末で動作が遅くならないか心配
・バックアップをまだ取っていない
・iOSアップデート直後の不具合報告を確認したい
AppleのサポートコミュニティやX(旧Twitter)などで、「不具合が出ていないか」「使用感に変化はないか」といった情報収集をしてから、慎重に判断することができます。
iOS 18.4.1はセキュリティ重視なら早期アップデート推奨。ただしリンゴループ対策は忘れずに!
当店では、iOSアップデートに伴うトラブル(起動不良、データ復旧、リンゴループ修理)にもご対応可能です。
「アップデート後にiPhoneが動かない」「データをどうしても復旧したい」という場合は、お気軽にご相談ください。