冬が近づくと、気温の低下とともにスマートフォンやモバイル端末の「バッテリー不調」が急増します。
寒さで電池の性能が低下し、「突然電源が落ちる」「充電してもすぐ減る」「膨張して画面が浮いてきた」といった症状が目立つ季節です。
消費者庁でも「リチウムイオン電池による発火事故」に関する注意喚起が行われており、特にスマートフォン・ワイヤレスイヤホン・スマートウォッチなど身近な製品での事故が増加しています。
本記事では、バッテリーが劣化するメカニズムや、発火リスクを防ぐために知っておきたいポイント、そして修理専門店でのバッテリー交換の重要性について解説します。
リチウムイオン電池の危険性と冬に増える発火リスク
スマートフォンやタブレット、イヤホンなどに搭載されるリチウムイオン電池は、エネルギー密度が高く、コンパクトながら大容量という利点があります。
その一方で、構造上の特徴から発熱や発火を起こすリスクも存在します。
寒さによるバッテリー劣化と内部ストレス
低温下ではリチウムイオンの移動が鈍くなり、電圧が不安定になります。
その結果、スマホの電源が急に落ちたり、充電残量が急減する現象が起こります。
さらに、長年使用して劣化した電池では、化学反応が不安定になり、内部の電解液がガス化して膨張する危険も。
この膨張が内部圧力を高め、パネルを押し上げたり、最悪の場合には発煙や発火につながるケースも報告されています。
消費者庁も警鐘を鳴らす「リチウムイオン電池事故」
消費者庁の公表によると、2020年度から2024年度までの5年間で、リチウムイオン電池に起因するとみられる発熱・発火事故は136件。
特に、充電中の事故が多く、ワイヤレスイヤホンでは約75%、携帯用扇風機では約84%が充電中に発生しています。
スマートフォンも例外ではなく、劣化した電池を使い続けることや、非純正充電器の使用が発火の主な原因とされています。
修理専門店でのバッテリー交換が安全で確実な理由
バッテリーの交換は、スマートフォンを長く安全に使い続けるための最も効果的なメンテナンスです。
ただし、DIYや格安パーツを使った自己修理は非常に危険。修理専門店なら、安全性を確保したうえで正確な作業が可能です。
適正な交換作業を実施
スマートフォンの内部バッテリーは非常にデリケートです。
特にiPhoneやAndroidの一部機種は、バッテリーが本体に強く接着されており、無理に剥がすと内部のセルが破損して発煙する危険性があります。
当店では、温度を管理しながら専用のヒートマットで粘着をやわらげ、徹底した環境下で交換を行っています。
これにより、バッテリー内部へのダメージを最小限に抑え、安全かつ正確な交換を実現しています。
高品質パーツを使用し、劣化を抑制
格安の互換バッテリーは内部のセル品質が不安定で、膨張や発火のリスクが高まります。
当店では、品質管理が徹底されたパーツを使用し、交換後も安定した電圧供給と長寿命を実現しています。
安全にスマホを使い続けるための冬のメンテナンス習慣
リチウムイオン電池を安全に使うためには、使用時や充電時の環境にも注意が必要です。
冬場は特にバッテリーへの負荷が大きく、ちょっとした使い方の違いが寿命や安全性に大きく影響します。
充電中の事故を防ぐ3つのポイント
1.寝る前や外出時の充電は避ける
充電中に異常発熱が起きても気づきにくく、事故の危険があります。
2.高温・低温の場所で充電しない
特に暖房機器の近くや車内放置は厳禁です。
3.膨張・異臭・高温を感じたらすぐ使用中止
内部でショートが起きている可能性があり、そのまま使用すると発火する恐れがあります。
バッテリー交換のタイミングを見極める
以下のような症状が出始めたら、バッテリー交換のサインです。
・充電が1日持たない
・本体が熱を持ちやすくなった
・画面が浮いてきた
・電源が突然落ちる
・充電残量が一定で止まる
これらは内部セルが劣化している兆候であり、放置すると故障だけでなく火災の危険もあります。
スマートフォンは生活に欠かせない存在ですが、リチウムイオン電池という「化学的エネルギー」を内蔵した精密機器でもあります。
京都市伏見区やその周辺で、「スマホの電池持ちが悪い」「バッテリーが膨張してきた」と感じた方は、ぜひ当店へご相談ください。
安全で確実なバッテリー交換を行い、冬の寒い季節でも安心してスマホをお使いいただけるよう、専門スタッフがしっかり対応いたします。