Appleは2024年12月、iCloudバックアップのシステム要件を更新し、iOS 9以降の端末のみ対応としました。
この変更により、iOS 8以前の端末ではiCloudバックアップが利用できなくなり、既存のバックアップも削除されています。
古い端末を使い続けている方にとって、データの安全性を確保するための手動バックアップが重要です。
本記事では、サポート終了の背景やデータ保護の具体的な方法について詳しく解説します。
1.iOS 8以前の端末でのiCloudバックアップ停止
Appleは、iOS 8以前の端末におけるiCloudバックアップのサポートを終了し、これらの端末で保存されていた既存のiCloudデータをすべて削除しました。
この変更は2024年12月に適用され、現在はiOS 9以降の端末のみがiCloudバックアップに対応しています。
1. サポート終了の影響
・データの消失リスク
iCloudに保存していたデータが削除されているため、事前にローカルデバイス(本体、またはPCなど)へデータを移行していない場合、データが失われた可能性があります。
・古い端末のデータ管理
iOS 8以前の端末を使用している方は、クラウドサービスを活用できなくなり、手動でのデータ管理が必要になりました。
2. 対象となる端末
サポート終了の影響を受ける端末には、以下の機種が含まれます。
・iPhone:iPhone 4
・iPad:iPad 初代
これらの端末は、iOS 9以上へのアップデートできないため、Appleの最新サービスから徐々に切り離されています。
ただし上記を見る限り、Appleは旧機種に対するサービスはかなり長く行われていることが分かります。
2.手動バックアップでデータを守る方法
iCloudのサポートが終了したとはいえ、データを守る方法がないわけではありません。
MacやWindowsパソコンを使って手動バックアップを行うことで、重要な情報を安全に保管できます。
1. 手動バックアップの手順
以下の手順でデータをバックアップ可能です。
iTunesを使用
・パソコンにiTunesをインストールします(Macの場合はFinderで対応可能)。
・iPhoneやiPadをUSBケーブルで接続し、「バックアップ」を選択します。
・バックアップデータはパソコン内に保存されるため、クラウドが利用できなくてもデータを確保できます。
2. バックアップの頻度
定期的に手動でバックアップを行うことが推奨されます。
特に重要なデータや写真を保存している場合は、月に1回程度の頻度でバックアップを取ると安心です。
3. 他のクラウドサービスの活用
iCloud以外のクラウドサービス(Google DriveやOneDriveなど)を利用することも選択肢の一つです。
これにより、古い端末でもクラウド上でデータを保管できます。
3.古いOSサポート終了の理由とAppleの方針
AppleがiOS 8以前のサポートを終了した背景には、技術的な進化とセキュリティ向上への取り組みがあります。
1. サポート終了の理由
技術的制約
Appleは数年前からiCloudのバックアップにCloudKitという新しい技術を採用しています。
古いOSはこの技術に対応していないため、互換性を維持するのが困難だったようです。
• セキュリティの向上
古いOSは最新のセキュリティプロトコルに対応できないため、データ保護を優先するAppleの方針によりサポート終了が決定されました。
2. 今後の対策
古い端末を使用している方には、以下の対策が求められます。
・新しい端末への移行
最新のiPhoneやiPadに移行することで、Appleの最新サービスやセキュリティ機能を利用可能になります。
・データの事前移行
現在使用しているデータを手動でバックアップし、失わないようにすることが重要です。
3. Appleの今後のサポート方針
Appleは、セキュリティを向上させるため、定期的に古い端末のサポートを終了する方針を取っています。
このような変更は不便に感じるかもしれませんが、長期的には技術の進歩とセキュリティ向上につながります。
旧機種と言っても発売されてから14年も経っている機種ですので、これを機に買い替えのご検討はいかがでしょう?
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