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2021/11/19 金曜日
iPhoneやApple Watch は総ガラス張りに?アップルが特許取得
Apple
かつてアップル の デザイン最高責任者 だった ジョニー・アイブ氏 はガラスを好み、設計を手がけた 本社 アップルパーク の壁がガラスになったのも アイブ氏 の理想が反映されていると推測されています。
アップル がそうした夢を叶えるような、 自社製品 を 全面ガラス張り に特許を取得したことが明らかとなりました。
米特許商標庁 が16日(米現地時間)アップルに付与した「 ガラス製筐体を持つ電子デバイス 」なる特許には全面ガラス張りiPhoneを思わせるイラストが詳細に描かれており、そこには裏表の両面に ディスプレイ が、端には タッチスクリーンボタン が確認できます。
特許の文面は「 電子機器は、内部容積を規定する6面のガラス筐体を含み、第1のガラス部材と第2のガラス部材とを備える 」など、まるでガラス箱の概念をアップルが発明したような抽象的な言葉が連ねられているものです。
さらに「 電子機器は筐体内のディスプレイ と、第1の壁と4つの周辺壁の少なくとも一部に隣接するディスプレイと、筐体に加えられたタッチ入力を検出するように構成されたタッチ検出システムを含んでもよい」ともあり、要は複数のディスプレイとタッチパネルを備えていいことを意味しているようです。
それに加えて「 スマートフォン 、 ノートPC 、 タブレットPC 」などにも言及されており、 MacBook モデルや iPad も想定している模様です。実際、 MacPro や AppleWatch を思わせるイラストも添付されています。
アップルは 特許 を取得しても 製品化 しない事例が多いことはよく知られており、 新たな特許 も「社内で全面ガラス張りのデバイス研究が進んでいる」以上の可能性を示すものではありません。
特に外に持ち歩くiPhoneは落としてディスプレイあるいは背面を割ってしまいがちであり、まして筐体全面がガラスになれば恐ろしいことにもなりそうです。
とはいえ、開発中と見られる ハイエンドMacmini は上部がプレキシガラス素材になる可能性も噂されています。
屋内かつ据え置きで使う デスクトップMac などには、いずれ全面ガラス張りが実現するのかもしれません。
Source:USPTO
iPhoneのTouch IDはなぜ復活しないのか
メーカー事情から考える
iPhone の 新製品 が発表される度、「 TouchID の復活」を望む声が上がるのが、ここ何年かのお約束となっている。
2017年発売の iPhoneX に初めて 顔認証機能 の FaceID が搭載されてから切り替えが進み、それまで主流だった 指紋認証機能 の TouchID は iPhoneSE などの一部機種を除き、ほぼ姿を消している。
しかし、この2年間はコロナ禍により屋外でマスクを外すのが難しかったという差し迫った問題もあり、Touch ID の復活を待望する声はあちこちで聞かれた。
Apple はiPhone の新製品で Touch ID を復活させない理由について明らかにしていない。
そこで今回はTouch IDが復活しない事情を、メーカー側の視点に加えて、現在の同社が置かれた状況から、客観的に考察していこう。
物理的に組み込めるのかという問題
iPhoneからはほぼ姿を消したTouch IDだが、現行の iPadAir(第4世代) や iPadmini(第6世代) には、 電源ボタン とTouch IDを一体化させた「トップボタン」が採用されている。
つまり技術的には実装可能なことが証明されているわけで、このことがユーザーの期待をさらに煽る格好になっている。
とはいえ、これがそのままiPhoneに搭載できるかというと、現実的にはそう簡単ではない。まず一つはモジュールのサイズの問題だ。
前述のトップボタンは、電源ボタンよりもわずかに大きい程度に抑えられているが、各所で公開されている分解の動画や写真を見る限り、内部のモジュールのサイズはこの比ではなく、おいそれと差し替えられるものではない。
iPad より小さな iPhone のボディーサイズを変えずに収めようとするならば、現在搭載されている何かを省かなくてはならなくなる。
現行のiPhoneの場合、電源ボタンのすぐ真裏には、 カメラモジュール が存在している。
現段階ですらボディーの厚みに収まらず、背面に突出しているだけに、ここにさらに指紋認証のモジュールを組み込むことは不可能に近い。
あるとすれば、電源ボタンを本体の左側面に移し、その上でカメラのように膨らませて実装するくらいしか考えにくい。
そもそも必要性は認められているのか
とはいえ、ここまで抜本的な設計変更を行うとなると、必要性はより慎重に吟味されることになる。
そもそもこうしたハードウェアの設計は、1年前後の短いスパンではなく、大抵は2~3年といった長いスパンで行われるのが常だ。
実際にAppleは、iPhoneのカメラの設計が3年スパンで行われていることを明かしている。
そもそも、コロナ禍に突入してからこれまでに行われたiPhone主力機の モデルチェンジ はわずか2回しかない。
仮にTouch IDの必要性がAppleの社内で認められていても、この短期間でそれらを組み込むのは不可能だろう。
また昨春の時点では、 新型コロナウイルス は一冬越せば終息するはずという楽観的な見方もあった他、さらにそれより前は、感染がアジア地域にとどまり欧米諸国には拡大しないだろうとの見方もあった。
その段階での予測をベースに意思決定を行っていれば、ロードマップには何ら影響を与えていない可能性もある。
Apple Watch でロック解除できる機能を追加してお茶を濁すのが、とりうる範囲で精いっぱいの対策だった可能性もある。
メーカー側からすると、ユーザーの側から要望が多いにもかかわらず、なかなか該当の機能を実装できないのはよくある話だ。
その背景にあるのは技術面やコストの問題の場合もあるし、さらに今回のように、モジュールの物理的なサイズの問題や、また実装することで別の部分が犠牲になるという問題が絡んでいる場合もある。
Appleの場合、こうした客観的にみて難しいであろう問題を、大胆な取捨選択と思い切りのよさ、そして見せ方の秀逸さによって魔法のように解決してきた実績が過去にあり、それ故にユーザーの期待値が上がってしまうわけだが、問題の発生とそれらの解決プロセス自体は、他のメーカーと大きく変わるわけではない。
ユーザーの視点で「搭載されなかった」という事実に対して不満を持つのは自由だし、ごく当然の感情だが、そこから一歩先に進めて、なぜ搭載できないのか、その要因について考えを巡らせてみるのも、製品知識を深める上で面白いのではないだろうか。
「はいチーズ」でシャッターを切る、iPhoneにSiriで命令する便利技
iPhone や iPad には、自分がよく行う作業や決まった手順で実行する一連の作業などを登録して、1回のタップや音声で呼び出した Siri に実行させる「 ショートカット 」と呼ばれる機能がある。
自分でいちから作ることもできるが、「ショートカット」アプリを開くと「 ギャラリー 」の中に、すぐに使えるショートカットが用意されているので、初めはその中から試してみるのがよいだろう。
今回はギャラリーで提供されているショートカットとそのカスタマイズ方法、簡単なショートカットを自作するコツを紹介しよう。
「はいチーズ」で写真を撮る
「ショートカット」はiPhoneやiPadの標準アプリだが、もし端末にインストールされていない場合は「 AppStore 」からダウンロードしておこう。
アプリを起動して画面下部の「ギャラリー」をタップすると、事前に用意されているショートカットが表示される。
さっと眺めるだけでも、気になるショートカットが見つかるのではないだろうか。
この中で「Siriを活用する」というコレクションを見ていこう。
本記事執筆時点では、ギャラリーのトップに並んでいる ピックアップコレクション を左右にスワイプすると表示されるが、もし表示されない場合は 検索フィールド に「Siri」と入力して検索すると見つけられるはずだ。
今回紹介するショートカットは「 Siriを活用する 」の中にある「はいチーズ」だ。一覧画面で「はいチーズ」をタップし、表示された画面で「 ショートカットを追加 」をタップしよう。
これで端末に保存される。 ダウンロード したショートカットは画面下部の「マイショートカット」をタップすると表示される。
マイショートカット画面で「はいチーズ」をタップすると、iPhone の 背面カメラ で写真を撮ってくれる。
しかしそれでは カメラアプリ でシャッターボタンをタップするのと変わりない。
ここは、ショートカットの名前が示す通り、Siri から呼び出して実行するのが想定された使用方法だ。
iPhoneに向かって「 HeySiri はいチーズ 」と言ってみよう。
iPhone に触れることなく シャッター が切れる。
離れたところから声で自撮りしたり 集合写真 を撮ったりする際に、 セルフタイマー を使わずに声でシャッターが切れるのは便利だろう。
またこのショートカットの面白いところは、声で呼び出す際にどんなアプリを使っていてもよく、カメラアプリを起動せずに撮影できる点。
カメラアプリを起動するのが面倒なときに使える機能だ。
iFixit、Appleの修理を認める方向転換を高く評価しつつも制限を減らすよう要求
Apple はこれまで、 正規サービスプロバイダ 以外での同社製品の修理を認めない方針を貫いてきました。
しかしこの度その姿勢を一転、ユーザーに iPhone や Mac の修理に必要なツールや正規部品を提供すると発表、大きな注目を集めています。
iPhoneを含む ガジェット の分解報告で知られ、「修理する権利」を声高に主張してきた iFixit は、Appleの新方針を高く評価しつつも、制限をさらに緩和するよう求めています。
基本は「独立系修理プロバイダプログラム(IRP)
iFixit によれば、今回Appleが発表した「 セルフサービス・リペア・プログラム 」は、既存の「 独立系修理プロバイダプログラム(IRP) 」を基本としていますが、同プログラムにはいくつかの制限が設けられているそうです。
IRP のメンバーによると、たとえばiPhone(A)に、iPhone(B)のディスプレイを外して付け替えることはできないそうです。
修理が必要なiPhoneと、Appleから購入した正規部品の両方のシリアル番号をスキャンしないと、交換後に警告が表示される仕組みになっているからだと、iFixitは説明しています。
自分で修理可能になるといっても、Appleから正規に購入した部品しか使えない可能性が高いということです。
またAppleが シリアル番号 と ソフトウェア で部品を管理しているため、 サードパーティー が部品( バッテリー 、 ディスプレイ など)を供給することは難しくなります。
より制限を減らすよう要求
iFixit はさらに、Appleが部品を管理しているということは、どの デバイス をいつ使えないようにするかの権限も、Appleが完全に握っていることを意味すると指摘します。
Appleが古いデバイスの部品の販売を中止すれば、そのデバイスはその時点から数年後には修理不可能になるからです。
そのためiFixitは、Appleの今回の発表を評価しつつも、より制限を減らすよう、今後も働きかけていくと述べています。
Source:iFixit via iMore, Apple
Appleのユーザーへの修理部品供給、iPhoneの売れ行きには影響なし?
Appleはユーザーに、同社製品の 修理に必要な部品 や工具 を提供する方針を発表しましたが、これによりユーザーのiPhone買い換えサイクルが長くなり、iPhoneの売れ行きに影響が出ることが懸念されています。
しかしながら、 調査会社 の発表によるとその心配はないようです。
修理が必要な状態でiPhoneを使っている人は少ない
調査会社の Consumer Intelligence Research Partners (CIRP) は9月までの12カ月間に、 アメリカ のAppleユーザー2,000人を対象にした調査結果を発表しました。
それによると、ユーザーが自分で修理することが想定されるiPhoneのディスプレイとバッテリーについて、修理が必要な状態でiPhoneを使い続けている人は少ないとのことです。
ディスプレイが割れていて交換が必要な人は6%、数時間ごとにバッテリーを充電しなくてはならない人は14%しかいません。
このため、iPhone を自分で修理することによって iPhoneの買い換え を先延ばしにする人は少なく、iPhoneの売れ行きへの影響は小さいとしています。
iPhoneから始まり、M1 Macへも拡大されるセルフサービスリペアプログラム
Appleが発表したのは セルフサービスリペアプログラム と呼ばれるもので、2022年中にアメリカで開始されます。
iPhone12シリーズ とiPhone13シリーズ を皮切りに、 ディスプレイ や カメラ 、 バッテリー などの 交換部品 および 交換のためのツール を、自分で修理をおこなうユーザーのために提供するとのことです。
提供される部品は今後拡充され、 M1Macシリーズ についても対象となる予定とされています。
アメリカ以外の国にも順次このプログラムが提供されるとのことですが、日本での提供開始時期は不明です。
iFixtit は、Appleのこの取り組みを評価しつつも、さらに制限をなくすよう求めています。
Appleは従来、いわゆる「 修理する権利 」には反対の姿勢をみせていました。
Source: CIRP via AppleInsider
Photo: ぱくたそ
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