京都府城陽市より、「MacBook Proのトラックパッドが反応しなくなった」とのことでご来店いただきました。
モデルはA2289(MacBook Pro 13インチ 2020)。カーソルが動かない、クリックが効かないといった症状が見られ、マウスを接続すれば操作できるものの、内蔵トラックパッドは完全に無反応の状態でした。
診断の結果、トラックパッド本体の故障によるもので、交換修理にて対応。
修理後は動作もスムーズに戻り、感度やクリック機能も正常に復旧しました。

MacBook Proでトラックパッドが効かなくなる原因
MacBookシリーズは、クリック感のある物理スイッチではなく、感圧センサー(Force Touch)を採用した構造のため、わずかな故障でも動作に影響が出ることがあります。
ケーブル・接触不良による反応不良
トラックパッドはキーボード下の薄いケーブルを介して基板(ロジックボード)と接続されています。
このケーブルが緩んだり、折れたり、経年劣化によって断線すると、クリック反応やカーソル操作ができなくなることがあります。
バッテリーの膨張によってトラックパッド裏面が圧迫されることでケーブルに負担がかかり、接触不良を起こすケースも少なくありません。
トラックパッドセンサーの故障
内部の感圧センサーが劣化または破損すると、クリックを検知できなくなります。
特に、水分の侵入や静電気の影響を受けた場合、感圧機構が誤作動を起こすことがあります。
今回はケーブル接触ではなく、トラックパッドユニット本体の不具合が原因で、交換対応となりました。
トラックパッド交換修理の流れ
交換には慎重な分解作業が必要です。
当店では、専用工具を使用し、データを保持したまま安全に作業を行っています。
安全な分解とトラックパッド交換
修理は、底面パネルの取り外しから始まります。
内部のバッテリー端子を外して電流を遮断し、トラックパッドを固定している専用トルクスネジを順に外します。
新しいトラックパッドを取り付け、ケーブル接続部を確認した上で感圧調整を実施。
交換後はmacOS上でカーソル感度やクリック圧を確認し、正常な動作を確認してからお渡ししました。
修理時間とデータ保持について
A2289のトラックパッド交換は、およそ2時間前後で完了します。
内部基板やストレージには一切触れないため、データはすべてそのまま保持されます。
メール・アプリ・ファイルなどの環境が修理前とまったく同じ状態でお使いいただけます。
再発防止と長く使うためのメンテナンス方法
トラックパッドの故障は部品交換で直りますが、使い方次第では再発することもあります。
定期的な点検や正しい使用方法を意識することで、長く快適にMacBookを使用できます。
バッテリー膨張を防ぐ
バッテリーの膨張はトラックパッド不良の主な原因のひとつです。
長時間充電を続けたり、高温環境で使用すると内部にガスが発生し、バッテリーが膨張します。
これにより、トラックパッド裏面が圧迫され、クリックが効かなくなることがあります。
充電完了後は電源を抜く、常に高温にならないよう注意することでリスクを軽減できます。
内部清掃と定期メンテナンス
MacBook内部にはホコリが溜まりやすく、放熱効率が下がると基板の熱による故障リスクも高まります。
半年〜1年ごとに内部クリーニングを行うことで、熱トラブルや接触不良を防止できます。
当店では修理時に内部清掃も同時に行っており、埃や異物を除去する内部クリーニングのサポートもしております。
京都府城陽市や宇治市、京田辺市など近隣地域からも、MacBookのトラックパッド不良やバッテリー膨張の修理依頼を多数いただいています。
メーカー修理では本体交換となるケースでも、当店では部分修理でデータそのまま即日対応が可能です。
クリックが反応しない、カーソルが動かないなどの症状でお困りの際は、ぜひ当店までご相談ください。







