持ち運びに優れたMacBook Airは、学生からビジネスユーザーまで幅広く愛用されています。
その中でも「最近バッテリーの減りが早い」「ACアダプタを外すとすぐに電源が落ちる」「バッテリーが膨らんできた」といったトラブルでご相談いただくケースが増えています。
MacBook Airのバッテリーは消耗品です。
使い方や経年劣化により交換が必要になる時期が必ず訪れます。
この記事では、バッテリー劣化のサインや交換修理のメリット、修理前に知っておくべき注意点を修理店の視点から詳しく解説していきます。
MacBook Airのバッテリー交換が必要なサインとは?
充電の減りが早く、持ち運びが不安に
バッテリーの劣化が進むと、100%まで充電しても数分で50%台まで落ちてしまう、1時間も使えない、といった症状が現れます。
バッテリー容量が物理的に低下している証拠であり、内蔵バッテリーの交換が必要なタイミングです。
このまま放置して使い続けると、予期せぬシャットダウンやデータの破損など、作業効率にも大きく影響してしまいます。
「修理サービス推奨」の警告表示が出る
macOSでは、メニューバーのバッテリーアイコンをクリックすることでバッテリーの状態が確認できます。
「バッテリーの交換修理が必要」や「修理サービス推奨」といった表示が出ている場合、Appleが劣化を検知しているサインです。
目に見える不具合がなくても、早めの対応をおすすめします。
バッテリーが膨張している
最も注意すべきトラブルがバッテリーの膨張です。膨らんだバッテリーはトラックパッドの反応不良、キーボードの浮き、底面がぐらつくといった形で影響を及ぼします。
内部からディスプレイや筐体を押し上げ、最悪の場合発火リスクもあります。
膨張が見られる場合は即座に使用を中止し、ご相談ください。
MacBook Airのバッテリー交換は本当に可能?対応年式と注意点
交換可能なモデルと年式
基本的に、MacBook Air 2010年以降のほとんどのモデルはバッテリー交換が可能です。
特に人気があるのは、2013年〜2017年モデルや、M1チップ以降のAir(2020年モデル〜)です。
これらの機種では、バッテリー単体を交換することで再び快適に使用できるようになります。
ただし、M2以降のモデルや一部最新機種では、より精密な作業が求められ、対応している修理業者が限られている場合もあります。
Apple公式と民間修理店の違い
Appleの正規サービスでは、バッテリー交換であっても本体ごとの交換となる場合があり、データが消えてしまうことが多くあります。
バックアップを取っていない場合や、即日対応を希望する場合には不向きです。
一方、民間の修理店ではバッテリー単体の交換が可能であり、内部のデータはそのまま残せます。
修理時間も当店ですと最短1〜2時間で対応できることが多く、スピード重視の方には特におすすめです。
使用バッテリーの品質も重要
修理を依頼する際は、どのようなバッテリーを使用しているかも重要です。
PSEマーク取得済みの互換バッテリーを使用している店舗であれば、安全性も高く、長期的に安心して使用できます。
安価なだけを理由に無名のバッテリーを選ぶと、トラブルや寿命の短さにつながるため注意が必要です。
修理前に確認しておきたいことと、修理後の注意点
事前にバックアップを取っておくと安心
基本的にバッテリー交換ではデータが消えることはありませんが、万が一の事態に備えてTime Machineなどでバックアップを取っておくことをおすすめします。
特に仕事や学業で重要なファイルを保存している方は念のため備えておくと安心です。
修理後はバッテリーの「ならし」も大切
新品バッテリーに交換後は、最初の数回だけ完全放電→フル充電のサイクルを行うことで、バッテリー性能が安定しやすくなります。
これは「キャリブレーション(バッテリーのならし)」と呼ばれる作業で、特にリチウムイオン電池の特性を安定させる上で有効です。
また、過充電や高温環境での長時間使用は避け、できるだけ負荷の少ない使い方を意識することで、バッテリーの寿命を延ばすことができます。
膨張や異常を感じたらすぐ相談
交換後のバッテリーであっても、充電中の異常発熱や筐体の変形を感じたら、すぐに使用を中止し、再度点検を依頼してください。
当店であれば初期不良の保証書をお付けしており、期間内であれば無償でご対応させていただきます。