MacBook Airはスタイリッシュなデザインと高性能で多くのユーザーに愛用されているモデルですが、精密な端末であるがゆえに液晶の破損は致命的なトラブルとなります。
今回は京都市伏見区より、MacBook Air (M1, 2020) A2337モデルの液晶破損でご来店いただいたケースについてご紹介します。
画面がカラフルな縦線・横線だらけになり、何も表示できない状態となっていた本体は、液晶交換によって無事修理完了しました。
この記事では、液晶破損の原因と修理方法、そして今後の対策について詳しくご説明します。
液晶破損の原因とは?MacBookに多い破損ケース
MacBookシリーズの液晶破損にはいくつか典型的な原因があります。
今回のご相談内容も、その中のひとつに該当するものでした。
パネルに物を挟んで閉じてしまう事故
今回のお客様は、画面を閉じる際にケーブルの一部や薄いアクセサリー類を挟み込んでしまい、それが原因で液晶が破損してしまったというケースでした。
挟んだものの厚みや硬さにかかわらず、液晶は非常に薄く繊細なため、少しの圧力でも割れてしまうリスクがあります。
とくにM1チップ搭載以降のMacBook Airはディスプレイの薄型化が進んでおり、従来モデルよりもパネルにかかる負荷への耐性が下がっている可能性も否定できません。
液晶割れの症状:見えない・色が乱れる
液晶が割れると、以下のような症状が現れます。
・画面全体に縦線・横線が表示される
・黒く抜けた部分やシミのような箇所がある
・画面がまったく表示されない(真っ暗)
・タッチ操作やキーボードは反応しているが、画面が映らない
今回の端末は、「電源を入れても画面に何も映らない」「縦線・横線が広範囲に出ている」という状況でした。
これは、液晶パネル内部の配線が断裂している可能性が高く、修理には画面交換が必要です。
MacBook Airの液晶修理について
液晶破損の場合、内部パネルのみを交換するのではなく、MacBookの場合は基本的に「上半身ユニット(ディスプレイユニット)ごとの交換」対応となります。
修理方法と所要時間
今回の修理では、MacBook Air (M1, 2020) A2337専用の液晶パネル一体型ユニットを使用し、以下の工程で修理を行いました。
・本体からディスプレイ部を分離
・新しい画面の取り付け
・動作確認と画面調整
・最終チェック(液晶発色、バックライト、開閉状態など)
所要時間はおおよそ1時間半程度。部品の在庫がある場合は即日での対応が可能です。
修理後の動作チェックと保証
交換後は発色、表示の滑らかさ、開閉時なども含めて確認を行い、お客様にその場でご確認いただきました。
当店では修理後のパーツに対して保証期間を設けておりますので、万が一のトラブルにも安心してご利用いただけます。
※事前動作確認できない場合、保証書はお付け出来ません。予めご了承くださいませ。
液晶破損を防ぐための対策とおすすめ
繊細なMacBookの液晶を守るためには、日頃からのちょっとした工夫が重要です。
閉じる前に「何も挟まっていないか」確認を習慣に
今回のような「物を挟んでしまう事故」は、急いで作業しているときなどについやってしまいがちです。
とくにUSBケーブルやSDカード、イヤホンコードなどが画面とキーボードの間に紛れ込んでしまうと、液晶はすぐに損傷してしまいます。
画面を閉じる前に必ず、キーボードの上に何もないことを確認する習慣を持つだけで、液晶破損のリスクは大きく下げられます。
保護フィルムやケースの併用も有効
液晶パネルはフィルムを貼ったからといって絶対に割れなくなるわけではありませんが、ある程度の圧力緩衝にはなります。
また、天板も守れるハードケースやインナーケースの使用も、落下や圧迫による破損を防ぐうえで有効です。
日常的なメンテナンスで長持ちさせる
ホコリや汚れが液晶のヒンジ周辺に蓄積すると、開閉時の圧力バランスが崩れやすくなる可能性があります。
定期的に柔らかいクロスで清掃することで、トラブルの予防にもつながります。
ご自宅や職場でMacBook Airを使用している方で、今回のように画面が突然表示されなくなった、カラフルな線が出た、などの症状があれば、お気軽にご相談ください。
当店では、部品の在庫状況次第で即日修理も対応可能です。
また、液晶修理とあわせてバッテリー交換やキーボード不良のご相談も承っております。
MacBookに関するトラブルでお困りの方は、ぜひ一度お問い合わせください。