京都府宇治市より、iPhone7のバッテリーが膨張してしまったとのことでご来店いただきました。
端末を確認すると、内部で膨らんだバッテリーが画面を内側から押し上げており、液晶にはまるでNetflixの起動画面のような縦線が表示される状態でした。
操作自体も非常に不安定で、放置すればさらなる故障につながる危険な状態です。
今回はバッテリー交換に加え、圧迫によってダメージを受けた画面の交換も必要となりました。
本記事では、iPhone7に多いバッテリー膨張の原因や、放置することで起こる深刻なリスクについて、修理スタッフの視点から詳しく解説していきます。

iPhone7で起こるバッテリー膨張の原因とは
iPhone7は発売から年数が経過しているモデルで、現在ではバッテリー劣化によるトラブルが非常に多くなっています。
特にバッテリー膨張は、見た目以上に危険な状態です。
経年劣化によるリチウムイオンバッテリーの変化
iPhoneに使用されているリチウムイオンバッテリーは消耗品であり、充電と放電を繰り返すことで内部にガスが発生しやすくなります。
このガスが外に逃げられなくなると、バッテリーが膨張してしまいます。
iPhone7のように長年使用されている端末では、この劣化が進行しているケースが非常に多く見られます。
高温環境や過度な使用が膨張を加速させる
夏場の車内や高温環境での使用、劣化したバッテリーを充電しながらの長時間使用は、膨張をさらに加速させます。
特に動画視聴やゲーム、ナビ使用などで本体が発熱しやすい状態が続くと、内部のバッテリーに大きな負担がかかります。
バッテリー膨張を放置することで起こる深刻なリスク
「まだ使えるから」「画面が少しおかしいだけ」とバッテリー膨張を放置してしまうのは非常に危険です。
今回のiPhone7のように、複数の故障につながる可能性があります。
画面や内部パーツが物理的に破損する
膨張したバッテリーは、内部から画面や基板、ケーブル類を押し上げます。
今回の端末では、その圧力によって液晶パネルが損傷し、縦線が表示される状態になっていました。
この段階になると、バッテリー交換だけでは済まず、画面交換も必要になります。
発熱・発火など安全面での重大な危険
膨張したバッテリーは非常に不安定な状態です。
内部ショートや発熱が起こると、最悪の場合は発煙・発火につながる恐れもあります。
実際に、バッテリー膨張を放置していたことで、急に電源が入らなくなった、異臭がしたという相談も少なくありません。
安全面を考えても、早急な対応が必要です。
iPhone7は早めのバッテリー交換で大きな故障を防げる
今回のiPhone7は、画面とバッテリーの両方を交換することで、無事に通常使用できる状態へ復旧しました。
しかし、もっと早い段階でご相談いただいていれば、バッテリー交換のみで済んだ可能性も高いです。
劣化サインを見逃さないことが重要
「電池の減りが早い」「本体が熱くなりやすい」「画面が浮いてきた気がする」といった症状は、バッテリー劣化や膨張のサインです。
これらを感じた時点で相談していただくことで、修理費用やリスクを最小限に抑えることができます。
宇治市近辺での早めの相談が安全につながる
iPhone7のような旧機種でも、バッテリーを交換すればまだまだ現役で使えるケースは多くあります。
一方で、膨張を放置すると今回のように画面まで故障し、修理内容が増えてしまいます。
バッテリーの劣化は見えにくいトラブルだからこそ、少しでも違和感を感じたら早めにご相談ください。
安全に、そして長く使い続けるための第一歩です。







