Surfaceシリーズは、Microsoftが開発する高性能なタブレット兼ノートPCとして、お仕事など幅広く支持されています。
スタイリッシュな外観と軽快な動作、Windowsとの親和性も高く、プライベートから業務利用まで幅広い用途で活躍する端末です。
しかし、長く使っていると「画面が浮いてきた」「バッテリーの持ちが悪くなった」「突然電源が入らなくなった」などのトラブルが発生することもあります。
本記事では、Surfaceでよくある不具合とその原因、そして修理でどこまで対応できるのかを詳しく解説します。
Surfaceでよくある故障と症状、それぞれの原因
バッテリーが膨らんで画面が浮いてきた
Surfaceシリーズでは、経年劣化したバッテリーが内部で膨張し、画面を内側から押し上げて浮いてしまうという現象が多く報告されています。
特にSurface ProやSurface Laptopのような薄型モデルでは構造上、膨張したバッテリーが外装や液晶パネルに直接影響を及ぼしやすいため、放置は危険です。
この症状を放置すると、画面ガラスが割れる、内部の基板や配線が破損する、最悪の場合は発火や煙の発生などの重大なトラブルに繋がることもあります。
早めのバッテリー交換が推奨されます。
落として画面が割れた、タッチが効かない
Surfaceはガラス製のタッチパネルを搭載しており、落下や衝撃による画面割れもよくある故障のひとつです。
画面が割れるだけでなく、液晶の表示が乱れる、タッチが効かない、一部だけ反応するといった症状も併発することがあります。
液晶表示に問題がないように見えても、内部のタッチセンサーがダメージを受けている可能性があるため、違和感を覚えた場合は早めに点検・修理を検討しましょう。
電源が入らない、ロゴから先に進まない
Surfaceで起こりがちな「起動しない」トラブルにはいくつかのパターンがあります。
電源ボタンを押しても全く反応がない場合、バッテリーまたは基板の不良が疑われます。
ロゴは表示されるものの、その先に進まない場合は、ストレージ(SSD)の故障やOSの不具合である可能性があります。
特に、Windows Updateの失敗によってOSが破損し、いわゆる「Surfaceループ」と呼ばれる症状に陥ることもあります。この場合はOSの修復またはSSDの交換が必要です。
Surfaceシリーズは修理可能?修理できる症状とシリーズの目安
バッテリー交換であれば、機種によっては数時間から1日程度。
画面修理は、部品在庫があれば当日〜2日程度が目安です。
起動不良やSSD交換などの作業には、診断を含めて2〜3日かかるケースもあります。
修理するか?買い替えるか?迷ったときの判断ポイント
Surfaceは修理して使い続けた方がコスパが良いケースも多い
Surfaceの新品価格は高額で、ProやLaptopモデルであれば10万円台〜20万円以上することも少なくありません。
そのため、バッテリーや画面だけの不具合であれば、修理して使い続けた方が圧倒的にコストパフォーマンスが良いケースが多いです。
特に、性能に不満がない場合や、買い替え時のデータ移行が面倒という場合は、部品修理での対応がおすすめです。
データそのままで修理できるのが大きな利点
公式の修理サービスでは、本体ごとの交換対応となることがほとんどで、データは初期化されてしまいます。
業務データや重要な写真、設定などを残したい場合には、当店でのパーツ交換修理が最適です。
当店では、多くのSurface修理に対応しており、できる限りデータを保持したまま修理を行う方針を取っています。
修理前の診断は無料で行っておりますので、「修理可能かどうかだけでも知りたい」という方でもお気軽にご相談ください。
放置はリスクを広げるだけ。違和感を感じたらすぐに相談を
バッテリーの膨張や画面割れは、初期の段階では軽微に見えても、時間が経つにつれて症状が進行し、本体全体に影響を及ぼすことがあります。
起動不良も、最初は軽微なエラーであっても、放置することでストレージ破損やデータ損失につながる危険性もあります。
「なんとなく調子が悪い」「いつもと違う」と感じた時点で、なるべく早く診断を受けることが、Surfaceを長く安全に使い続けるためのコツです。